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Eisen's Corner
コラム編
「Google Earth 使っていますか?
2006.11.11

この数年で最も感激したもの、それが、Google Earthです。

先日、ボストンに行った時、訪問先の会社のDirectorが会議の休憩時間にヨットの話をしたんです。
どんなヨットですか?どこに停泊させているんですか?と聞いたら、こんなのです。とPCをクリックしたんです。そうしたら、濃紺の宇宙にぽっかり浮かんだ地球が映し出され、それが回りながら見る見るうちに拡大していき、アメリカ大陸を映し出し、さらに東海岸に移って来て、ボストン周辺がクローズアップされ、そのそばのロードアイランドが写しだされて、さらにグーンとズームアップ。見る見る内に家々が見える様になり、これが私の家。それから、こっちが私のヨットと手に取るように見れたんです。(勿論その後にお子さんと一緒に乗っている実際の写真を見せてくれましたが。)

人口衛星からの写真で技術的にはそう出来ることは理解していましたが、それを現実にPCから見れて操作も簡単に出来ることを知り、物凄い衝撃を受けました。ホテルに帰ってから早速自分でも試してみると、アメリカに居ながら日本の我が家が見れたんです。住所をインプットすると誤差が10メートル位はありましたが、ちゃんと映し出され、微調整出来てピンポイントされます。それからと言うもの、時間さえあれば、地球を見ています。まず、2年程前に住んでいた上海や青島、懐かしい思い出のあるアメリカの我が家、ここをこう運転してこう曲がって等、本当に現地にいる様な気になりました。ワインのおいしかった南アフリカケープタウンやチリのサンティアゴ等々、兎に角殆どの場所が見れます。人口密集地しか拡大できない場合もありますが、ほぼ満足出来るレベルです。今後行ってみたいと思っているところや絶対行けそうも無いところ等も直ぐに見れます。

例えばペルーのナスカの地上絵とかは、現地に行くよりGoogle Earthで見た方が全体が良く判る様な物もあります。世界の有名な観光地等は分解能もかなり良く、3Dで見ると臨場感も凄いです。小中学生の地理の時間にはこういうソフトを使ったら本当に楽しくなると思います。もちろんリアルタイムではありませんが、それも技術的には可能な訳で、その内、家の庭で手を振っている子供の姿を、出張先の海外から見ることが出来る時代が来ることは確実です。

システム全体は車のナビの機能とほぼ同じですが、映し出される地図が実際の写真であること。そして、全世界の全ての地域が写し出されることが最大の特徴です。もう少し拡大が出きるといいなとは思いますが、無料なので文句は言えません。(βバージョンの為。プロ仕様のもの(有料)もあるので、お金さえ払えば、更に分解能のある、極上の写真情報や付随する情報を得ることが出来ると思われます。)名所旧跡、公官庁、学校、駅、コンビニ、その他色々な情報が載っています。今に必要に応じ、あらゆるソフト情報を載せる事が出来る様になるでしょう。現在のGoogle でさえ、有名な又は主要な場所なら、個別の鮮明な写真が添付されてあり、居ながらにして詳細情報が入手出来ます。

海の汚染の状況や、アマゾン流域の開発状況等も手に取るように判るでしょう。こうなると、世界は本当に狭く感じられます。全世界の人がこの地球をこんな風に見ることが出来れば、もっと地球を大切にしなければと思うでしょう。又、隣人を大切に思うのではないかと考えます。

何時の日にかリアルタイムに見る事が出きる様になれば、イラン/イラクの様な戦争状況だって、その破壊の実態をつぶさに見ることが出来るでしょう。どんなに言い訳を考えても、実際の戦争の惨禍を目の当たりに見れば、戦争を良しとする人は少なく成る筈です。誰も見ていないと思っていても、神様が地上を見るが如く、全世界の目がある事を思えば、不心得を起こす人も減少するのではないでしょうか。

今まで、あまりに便利になり過ぎたIT時代を、もっとスローにと思わぬ事も無かったのですが、これに関しては本当に感激です。Google でEarthと打ち込んでクリックすれば、すぐホームページが見つかり、ソフトをダウンロード出来ます。気の向くまま、行きたい所に行け、空想の世界にも羽ばたけるのは本当に素晴らしいことです。誰でも宇宙飛行士になれるのです。
皆さんも時間のある時、ちょっと覗いてみませんか?
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Google Earth より
北京・紫禁城













Google Earth より
パリ・
ノートルダム寺院











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